実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~

「翼ごめん・・・」


『まあ、しょうがないか!

アタシはこの店で頑張るコト

にするよ!寂しいケド!
いつでも帰っておいで♪』



「ありがとう。仕事行き詰まったら
アタシにいつでも相談してね!」



そう言ってアタシは店を
後にした。


それから


あんなにいっぱい

載ってた翼が紙面から
消えた。



雑誌で翼の姿を
見なくなった。


撮影も忙しいし、
夜の仕事とは両立できない


そのくせギャラは低いし
夜一本のが稼げる。


そんな理由で



翼はモデルの仕事を
辞めたんだとか。



アタシはそっちのが
もったいナイと思ったケド



翼はがんばり屋さんで
芯が強い。

そんな、


翼が決めたことだ。


きっとコッチの世界でも
有名になるんだろうな。


そう思った。


がんばってね翼・・・



< 148 / 155 >

この作品をシェア

pagetop