実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
「翼ごめん・・・」
『まあ、しょうがないか!
アタシはこの店で頑張るコト
にするよ!寂しいケド!
いつでも帰っておいで♪』
「ありがとう。仕事行き詰まったら
アタシにいつでも相談してね!」
そう言ってアタシは店を
後にした。
それから
あんなにいっぱい
載ってた翼が紙面から
消えた。
雑誌で翼の姿を
見なくなった。
撮影も忙しいし、
夜の仕事とは両立できない
そのくせギャラは低いし
夜一本のが稼げる。
そんな理由で
翼はモデルの仕事を
辞めたんだとか。
アタシはそっちのが
もったいナイと思ったケド
翼はがんばり屋さんで
芯が強い。
そんな、
翼が決めたことだ。
きっとコッチの世界でも
有名になるんだろうな。
そう思った。
がんばってね翼・・・