実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
「はい、オッケー!!!!」
アタシの目の前に
大きな紙袋。
アタシはビックリして
声にならなかった。
それは、ずっと欲しかった
アタシの好きな
ブランドのバッグだった。
こんな高いものどうして?
なんでアタシが欲しがってたの
知ってたの???
アタシあまりの嬉しさに、
涙がとまらない。
そしてユウキからの手紙。
不器用な字で
一生懸命書いたのがわかる。
文字まちがってるし、
書き消したあともある。
「うわーーーん、ユウキ・・・」
泣きじゃくるアタシ。
手紙を読んでさらに止まらない。