実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
アタシはもうすぐ19歳になる。
慣れない一人暮らし。
家具はしだいに揃っていった。
先輩がテレビと冷蔵庫をくれた。
先輩、ありがと。
洗濯機と電子レンジをかった。
友達が見るに見かねて
調理道具と食器をくれた。
アタシには
家族はいないケド
友達や先輩、
大切な仲間にめぐまれてる。
それだけでいい。
だから、アタシは物やお金の代わりに
友達につくした。
違う形だけど、感謝のきもちを伝えたい。
アタシには友達しかいない。
そう自分に言い聞かせた。