実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
でもね、夜はとてもさみしくて、
辛かったよ。
ユウキを思い出すから。
ホントは今ごろ、
一緒に住んでたかも知れない。
でも、アタシは独り。
あんなに愛した人はいなかったよ。
あんなに愛してるって言ってたのに
こんな簡単に崩れてしまうんだね。
アタシは夜が怖かった。
さみしくて
悲しくて
たまらない気持ちになるから。
もう、男なんていらない。
こんなに苦しい気持ちに
なるくらいなら、
いっそ一人のが楽だよ。