実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~


「りり・・・・・・




ホントにごめん。




オレのせいでこんな・・・・・。






でもおれ、お前がいなきゃ




ダメなんだ・・・・。」





泣きながら話す



電話ごしの男。




アタシは無意識に







「しゅん・・・・?」




楽しい記憶しかない。




記憶がないのは




残酷なことだ。






アタシは大事な事を

忘れていたんだ。






「アタシ毎日一人でさみしいの。




早く迎えにきて・・・・。」










< 8 / 155 >

この作品をシェア

pagetop