実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
ルイがやっと口を開いた。
「リリちゃ~~~~ん、
ヨージ、ルイだけじゃ
なかったんだね・・・・・。」
あんまりだよ。
ルイがかわいそう。
「他にも女、いたんだね・・・。
ヨージ、チャラかったんだね・・・。」
ルイの悲しみが伝わってくる。
本当に好きだったんだね。
「ルイ、泣きたい時は、泣いていいんだよ。
アタシそばにいるからさ・・・・。」
「リリちゃァ~~~ん・・・・」
ルイはアタシの腕の中で
声をあげて泣いた。
ルイは、ずっと泣き続けた。
アタシには何も
できないケド
ルイの傷が癒えるまで
アタシはルイのそばにいるよ。
新しい恋を見つけるまで。
ーアタシはルイの友達だからー