実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
突然
アタシは毎日歌舞伎町に向かう。
あれから仕事と奮闘。
ルイも元気になってきた。
しかし、アタシは
まったく指名がとれない。
歌舞伎町に来る前は
それなりにあった。
正直まったく歯がたたない。
かわいい子ばっかりだから
アタシなんてが歯がたたナイの、
あたり前だよね。
顔だけじゃない。
お客さんは飲みなれてて
歌舞伎町に来たばっかりの
セイラは、相手にされない。
「キミがんばれ!」
「歌舞伎町ってゆーのはね・・・」
「早くお客さん、つくといいね」
「カワイイねー、いくらで
ヤラせてくれんの?10万でどお?」
アタシはこの状態を
どうにかしようと必死だった。
みんなの接客を
じーっとみて研究。
アタシと何が違う?
顔は整形する以外
どーーーにもならないから
とりあえず接客だ。
耳をすまして
アタシは毎日
周りの会話を聞いた。