突然現れた御曹司は婚約者
過去
またな、ってことは次があるということだよね?
お礼のつもりなんだろうけどそんなのいいのに。
ただ、なんだろう。
街コンのときに抱いていたような嫌悪感はなくなった。
私が嫌だと思うことはしないとはっきり言ってくれたからかもしれない。
その反面、牧田くんとの関係はギクシャクしてしまう。
「おはよう」
更衣室から出たところでばったり出くわした。
でも視線を逸らされて小さく「おはよう」と返答されただけ。
「なにあれ」
後ろにいた寧々が眉間に皺を寄せるほど露骨に態度に出されてしまった。
「ちょっと昨日色々あって…」
言葉を濁すも昼休みに話を聞かせてくれと言う寧々に、いつもの喫茶店で経緯を話す。
「東堂さんもタイミング悪いわね」
「そうだね」
蓮はタイミングが良かった、と言ってたけど、さすがの私ももう気付いている。
牧田くんが私のことを好きで告白しようとしていたんだって。
「どうするの?」
パスタをフォークに絡めながら聞いてくる寧々にどう答えたらいいのか、分からない。
察した寧々が答えやすく聞き直してくれた。
「牧田くんのことは好き?」
「うん。でも男性として見たことはない」
意識したことはない、と言った方が正しかったかもしれない。
寧々に蓮のことは男性として見てるのかと聞かれてそう思った。
お礼のつもりなんだろうけどそんなのいいのに。
ただ、なんだろう。
街コンのときに抱いていたような嫌悪感はなくなった。
私が嫌だと思うことはしないとはっきり言ってくれたからかもしれない。
その反面、牧田くんとの関係はギクシャクしてしまう。
「おはよう」
更衣室から出たところでばったり出くわした。
でも視線を逸らされて小さく「おはよう」と返答されただけ。
「なにあれ」
後ろにいた寧々が眉間に皺を寄せるほど露骨に態度に出されてしまった。
「ちょっと昨日色々あって…」
言葉を濁すも昼休みに話を聞かせてくれと言う寧々に、いつもの喫茶店で経緯を話す。
「東堂さんもタイミング悪いわね」
「そうだね」
蓮はタイミングが良かった、と言ってたけど、さすがの私ももう気付いている。
牧田くんが私のことを好きで告白しようとしていたんだって。
「どうするの?」
パスタをフォークに絡めながら聞いてくる寧々にどう答えたらいいのか、分からない。
察した寧々が答えやすく聞き直してくれた。
「牧田くんのことは好き?」
「うん。でも男性として見たことはない」
意識したことはない、と言った方が正しかったかもしれない。
寧々に蓮のことは男性として見てるのかと聞かれてそう思った。