私は大人?


「姉貴?お姉さんのことやんなぁ?」


知佳さんが私の呟きに気が付いたみたい。


「紫苑?どうしたん?」


私が取った行動。


未だに手を握られている人物の方を見て言った。


「知佳さんの弟?もしかして、眼鏡で暗くて、チビで学年一、いや学校一キモいって言われてた平山篤弘?」


「わかって無かったんや~!通りで篤が暗かったんや。そうやで~!あのチビで眼鏡の根暗。」


嬉しそうに、知佳さんは言う。


「えーっと…。まだ気付いてなかったん?俺は一発でわかったのに…(涙)」


だから、キャラがちゃうんやって…。


お願いやぁ…


夢であって…


クラクラし周りが白くなっていくのを感じた。


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