私は大人?
――
なんやぁ…。
夢かぁ…。
そうやんなぁ…。
あんなビックリすることないもんなぁ…。
甘い香り。
ショートケーキの匂いやぁ…。
そういえば、生クリームの甘くないショートケーキ、もらった事あるなぁ…。
あのショートケーキ美味しかった…。
「ん~ん…。」
よう寝た。
見覚えの無い和室。
「気付いた?」
「…?」
傍には知佳さんがいる。
「紫苑。貧血気味やろ。寝不足も働いて、倒れたみたいやで!それよりも、多分ビックリしたんやと思うけど…。」
「夢や無いの?」
「残念ながら。」
ふふふって笑ってる知佳さん。
「だって…。」
「なんで篤弘が変わったか教えてあげよっかぁ?」