私は大人?
コイツと話すと疲れる。
「今から那緒とケーキ食べに行くの!!だから、ついてくるな!!」
「そう。甘いの嫌いなくせに?」
嫌いじゃない。
苦手なだけ。
あのショートケーキは食べれたもん。
「嫌いや無いもん…。」
消え入りそうな声はかき消された。
「紫苑!私邪魔やから帰るわぁ。二人で仲良く…」
私は徐々に悲しくなっているのを察したのか、那緒の言葉が宙を舞う。
「私は那緒と行くんやもん。」
「わかった。行こう。」
「俺も行ってええやろ?お薦めの店あるで。」
すると那緒は…
「じゃぁ、連れてけ~!」