私は大人?
私の男運は本気で最悪。
後ろにいる男はより最悪。
「笹原紫苑!もとい、しーちゃん、俺と付き合ってくれ~!」
しーちゃん?
誰それ?
訳わからん!
しかも付きまとわれてるし…。
いっそ…
【ダンッ】
いったぁ!
誰ですか?
逃げようとしたのに…
壁に押しつけて!
170センチ近くある私を!
ただの不審者やん!
「いったぁ!何するんですか?警察呼びますよ?」
「しーちゃん、それは反則や!言うこと聞いてくれたら離したる。」
顔を見ようとした。
が、男は私よりも10センチ以上高いようだ。
見上げなければならない。
ビンタでもくらわそうとしたけど…。
両手が男によって押さえられている。