私は大人?
切れ長の目に長い睫毛。
引き込まれそうな位に綺麗な瞳。
私は意識の中で格闘する。
男の目を見ながら考え込む。
負けるかぁ!って。
「しーちゃん、そんな目で見つめると襲いたくなるんだけどなぁ(笑)」
ビックリして私の動きが止まる。
それを見てか、ニヤリと笑い、成人式の為に伸ばした私の髪の毛を人差し指で弄ぶ。
「紫苑?俺の彼女にならへん?」
逃げ場を失った私は…
「なんで何ですか!見ず知らずの男の彼女になるなんて…!私がそんなにカルく見える?」
反抗した。
「思わへんよ。中学の時から猪突猛進やったしな。一途でなぁ~。」
中学生?
「小学生の時は素直で可愛い子やったのに…(涙)。」
はぁ?
小学生?
話が見えてこない私は逆に尋ねた。