好きだから・・・
ホントに可愛いオレのお姫様。



腕の中にいる香恋に優しく、ゆっくり昨日の話をした。



香恋が聞いたのは、早川がちょうど告白している所だったらしい。



そこだけ聞いて香恋はその場から走った。



オレの答えを聞くのが怖くて。


だからオレは何度も香恋にささやいたんだ。



「オレは水野香恋を好きになったんだ。

他の誰でもない、香恋だから。

今は香恋なしの生活なんてありえない。

どんなにカワイイ奴が告ってきてもオレには香恋だけだから」



こんな言葉で香恋が安心できるのなら何度だって言うよ。



オレのプライドより香恋が大事。



どんなに恥ずかしい台詞でも香恋のためなら何度だって言える。



香恋はずっとオレの話を大人しく聞いていた。



話し終わると「私も優也クンが一番だよ」なんて言ってくれた。



最後には「あんまり他の女の子と仲良くしないで!」だって



オレは香恋の全部が好きなんだ。



やきもち妬きなところ。



ちゃんと夢を持っているところ。



オレのこと見ていてくれるところ。



香恋自体がオレのタイプそのものなんだ。


 
< 20 / 98 >

この作品をシェア

pagetop