好きだから・・・
でも、審判が上げた旗はオレの団の青だった。



「よっしゃ!!!」



思わず叫んだしまった。



隣ではぁはぁ言ってるヤツに手を伸ばす。



相手もその手をとった。



それが雅斗(まさと)ととの出会いだった。



団のテントに戻ると香恋が抱きついてきた。



「すごかったです~」なんて言ってる。



よく見ると香恋の目は少し潤んでいた。



オレのリレーにそんなに感動してくれたんだろうか?



まぁいい香恋が喜んでくれるなら・・・



オレは香恋にリレーのヤツのことを聞いた。



「あの人は確か三組の高坂雅斗(こうさかまさと)くんです。

陸上部に所属していて大体の大会では優勝してます。

優也クンそんな人に勝つなんてすごいです!」



昔から足だけ速いからなオレ。



てかそれしかといりえねぇし!



それより気になったのは・・・



「なんで香恋はそんなに詳しいんだよ!」


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