好きだから・・・
宮元?



香恋のピアノの先生だろうか?



コンクールは結構早く終わった。



もちろん最優秀賞は香恋。



素人のオレでも分かる。



他のヤツは香恋の足元にも及ばないだろう・・・



それほど香恋はピアノを頑張ってきたんだと思う。



オレに気付くと香恋はすぐそばまでやってきた。



「おめでとう香恋。」



「ありがとうございます。

皆さん上手だってのに賞を貰えるなんて・・・」



少し潤んだ目。



香恋の言ってることは自慢なんかじゃない。



香恋は本気でそう思っていたんだろう・・・











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