さよなら、私の好きな人。
私は情けないからそれだけ言うと

大和と彼女さんの横を通り過ぎて、美術室から飛び出した。


怖くて何も聞けないよ。


私はただ廊下を走った。

少し走ると息が上がって立ち止まってしまった。


私は後に振り返った。

追いかけて来てくれてるわけないのに。

何期待してんのよ。

馬鹿っ!


私は大和からもらった絵の裏見た。

テープ剥がしたから、少しだけ紙も剥がれちゃったな。


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