さよなら、私の好きな人。
「優奈!やっぱりここに居た。」

な、なんで・・・?


足音を大きく鳴らしながら美術室に入ってきたのは大和だった。


「ど、どうしたの?」

必死に平然を保ちながら聞いた。

でも胸のドキドキが止み終わらない。

心臓が痛いよ・・・。


「優奈を捜してたんだ。」


「え?どうして?」


大和が私を捜す必要なんてあるの?

期待させるようなこと言わないでよ。

これ以上私を苦しめないでよ。

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