Sweet break Ⅱ
Sweet breakⅡ
3月14日 18時55分。
目の前のデスクで、関君が帰り支度を始めてる。
1カ月前、私のチョコを受け取ってくれた関君。
しかも公約通り、私以外の誰からも(義理チョコすら)受け取らなかった。
結局、先月のアレは、煩わしいチョコ攻めを避けるために、単に利用されただけなのかもしれない。
そう考えて間違いないと思うほどに、私達の関係は何も変わっていない。
同期入社の”同僚”のままだった。
まもなく時刻は、19時を過ぎる。
…やっぱり、何事もなく、今日が終わりそうな予感。
執務室もまばらになり、私もそろそろ帰宅しようと、机上のパソコンを閉じ、自分のマグカップを洗うために、給湯室に向かう。
”あの時の、あの熱の籠った瞳は何だったのだろう?”
スポンジで洗ったマグカップを水切り籠に入れると、小さく溜息をつき、デスクに戻るために通路に出る。
ドキッ
『お先』
『…お疲れ様…』
退社する関君とすれ違った。
目の前のデスクで、関君が帰り支度を始めてる。
1カ月前、私のチョコを受け取ってくれた関君。
しかも公約通り、私以外の誰からも(義理チョコすら)受け取らなかった。
結局、先月のアレは、煩わしいチョコ攻めを避けるために、単に利用されただけなのかもしれない。
そう考えて間違いないと思うほどに、私達の関係は何も変わっていない。
同期入社の”同僚”のままだった。
まもなく時刻は、19時を過ぎる。
…やっぱり、何事もなく、今日が終わりそうな予感。
執務室もまばらになり、私もそろそろ帰宅しようと、机上のパソコンを閉じ、自分のマグカップを洗うために、給湯室に向かう。
”あの時の、あの熱の籠った瞳は何だったのだろう?”
スポンジで洗ったマグカップを水切り籠に入れると、小さく溜息をつき、デスクに戻るために通路に出る。
ドキッ
『お先』
『…お疲れ様…』
退社する関君とすれ違った。
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