Sweet break Ⅱ
ホッとしたのも束の間、息が切れ、名前を呼ぶだけで精一杯で、直ぐには次の言葉が出てこない。
『小学生かよ…』
こちらが乱れた呼吸を整えていると、関君の呆れた声。
なんとか、声を絞り出す。
『こっ…これって、関君でしょ?』
握りしめた箱を見せると、一瞥して目線を逸らす。
『ああ…いらなかったら捨てろってメモ…』
『ありがとう、関君!!』
『は?』
『凄く嬉しい!大事に…大事に、いただくね!』
思わず、関君の言葉をさえ遮ってお礼を言うと、何故か途端に怪訝な顔を覗かせる。
『何だよソレ…』
『え…』
『お前、何のつもりだ?』
明らかに不機嫌極まりないという顔で、こちらを睨むような関君。
『俺をからかって、何が面白い?』
更に冷ややかな鋭い視線を投げかけられた。