Sweet break Ⅱ

『…お前の持ってるソレは、なんだ?』
『関君からのお返しのチョコ?』
『それが答えだろ』
『チョコが答え…』
『お前なぁ…あとの方程式ぐらい自分で解けよ』

心なしが怒ったように視線を逸らす関君は、なんだか少し照れている様にも見れる。

謎解きのようなセリフに、去年のバレンタインデーを思い起こし、女性達から大量にもらったチョコに対し、そういえば、彼からお返しをもらったという話は一つも聞かなかったことを思い出す。

…つまり、”そういうこと”なのだろう。

納得すると同時に、自分の頬が、熱く赤くなっていくのがわかる。

『…だね』
『気付くの遅ぇだろ』

再び高鳴っていく、鼓動にとりあえず、笑って誤魔化すしかない。
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