Sweet break Ⅱ

そんな私を、ちょっと考えるようなそぶりで見ていた関君。

『倉沢…お前、もしかして男と付き合ったこと無い?』
『なッ、失礼なこと言わないでよ、私をいくつだと思ってるの?』
『ある…か』
『まぁ…ちょっと、いない期間が長かっただけで…』

言われてふと、元彼と別れた歳を思い出し、計算してみる。

確かあれは、卒業式の後だから…。

『あ、もう8年も経ってるかも…』
『8年!?』
『そう』
『…って、お前ソレ…』
『何よ?中2から2年も付き合ったんだから』

何故か関君は、突然噴き出して、可笑しそうに笑いだす。

『何?』
『…いや、何でもない…ククッ…気にすんな』
『??』

何だか、馬鹿にされたような気もするが、さっきまでの緊張が解けてきた上に、初めて見る爆笑している関君の姿に、ほんの少し他の女性より許されている気がして、嬉しくなる。

気を許せる関係の特別感。
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