ソラのオト
ガバッ!



「はぁ。はぁ。」

汗だくで涙が溢れる。
しーちゃん。誰?しーちゃんって誰?
音の脳内はしーちゃんという人物が誰なのか。ということでいっぱいになった。

「あれ?ここどこ?」

見たことのある場所。
白い壁と天井、クリーム色のカーテン。

シャッ。


カーテンを開けると保健室の先生がいた。

「あ、井上さん起きたの?体調大丈夫?
ちゃんとお薬飲んでる?」


保健室の実先生(みのり)こと"みのりん"は私が信用してる人だ。
みのりんはバツイチの女の養護教諭。娘がいたんだけど、旦那さんが亡くなってから親戚に娘を引き取られたらしい。


「みのりん、私の体いつ壊れちゃうのかな。」
< 35 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop