ソラのオト


キンコーンカーンコーン。


学校中に鐘の音が鳴り響いた。
音は教室へ急いで向かった。



ガラッ。



「保健室で休んでて遅れました。」

クラスの子達が音に注目する。

「お、そうか。体調はもう大丈夫なのか?」

心配そうに担任が訪ねてきたことに対し、「大丈夫です。」と笑顔で音は答え、"死ね"と大きく書かれた自分の席へ座った。

音が座った途端、女子達がコソコソと喋りだした。
< 38 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop