ソラのオト
「あれ?帰ったんじゃないっけ?」
「いじめられに戻ってきたんじゃね?」
「保健室でヤッてたんじゃないの?」
クスクスと笑う女子。
(気分悪い。)
音の心の中はイライラと、何も言い返せない弱さ、そして情けなさでいっぱいだった。
「はい、静かに。今日は転校生を紹介する。濱田、入ってきていいぞ」
ガラッ。
背の高く、髪が金色の男子が教室へ入ってきた。
「あれ?金色のキラキラ?助けてくれた濱田くん?」
転校生が入ってきた途端女子のテンションが変わり、黄色い声が飛び交った。