彩―IRODORI―
チャコ
公立高校だから、内申点っていうものが受験のときにあったらしいけど、あたしはどういうわけか西高に合格した。
あたしの内申点は良くなかったはずだ。
中一のときの成績は真ん中より少し下ぐらい。
我ながらミラクルだと思う。
コウキも、西高に合格した。
公立高校でありながら、甲子園出場経験が何度もあるという学校。
中学の卒業文集の寄せ書きに、コウキはこう書いていた。
「文武両道」
あたしは、コウキが高校でそれを現実にすると信じていた。
寄せ書きを書いたときは、まだ高校受験はしていなかったけど、コウキは合格すると信じていたんだろう。
高校の入学式には、コウキと二人で学校へ行った。
中学と同じ、コウキも私も学ランにセーラーだったけど、中学よりも少しオシャレな形のセーラーになった。
リボンの色が真赤だったのが紺になって、ウエスト周りがほっそりとしている。
「似合うなぁ、アヤ」
コウキは決してあたしをけなしたことがなかった。
いつだって褒めてくれる。
あたしも、コウキの学生服姿を見れて、改めて惚れぼれとした。
あたしの内申点は良くなかったはずだ。
中一のときの成績は真ん中より少し下ぐらい。
我ながらミラクルだと思う。
コウキも、西高に合格した。
公立高校でありながら、甲子園出場経験が何度もあるという学校。
中学の卒業文集の寄せ書きに、コウキはこう書いていた。
「文武両道」
あたしは、コウキが高校でそれを現実にすると信じていた。
寄せ書きを書いたときは、まだ高校受験はしていなかったけど、コウキは合格すると信じていたんだろう。
高校の入学式には、コウキと二人で学校へ行った。
中学と同じ、コウキも私も学ランにセーラーだったけど、中学よりも少しオシャレな形のセーラーになった。
リボンの色が真赤だったのが紺になって、ウエスト周りがほっそりとしている。
「似合うなぁ、アヤ」
コウキは決してあたしをけなしたことがなかった。
いつだって褒めてくれる。
あたしも、コウキの学生服姿を見れて、改めて惚れぼれとした。