彩―IRODORI―
二学期になった頃、チャコはあたしに、
「好きな人が出来たんだ」
と言った。
チャコはあたしに隠し事なんかしない。
「誰?」
「ふふふ」
チャコが初めてごまかそうとしている。
「うまくいったら教えてあげる」
「あたしも知ってる人?」
「うん」
ということは、同じクラスの男子かな。
でも、絶対教えないっていうんじゃないから、あまり探らないでおこう。
「じゃ、ちゃんとうまくいったら教えてね」
チャコはうふふとかわいらしく笑った。
「おーい、アヤ!」
教室の入り口のところで、コウキが手を振るのが見えた。
「好きな人が出来たんだ」
と言った。
チャコはあたしに隠し事なんかしない。
「誰?」
「ふふふ」
チャコが初めてごまかそうとしている。
「うまくいったら教えてあげる」
「あたしも知ってる人?」
「うん」
ということは、同じクラスの男子かな。
でも、絶対教えないっていうんじゃないから、あまり探らないでおこう。
「じゃ、ちゃんとうまくいったら教えてね」
チャコはうふふとかわいらしく笑った。
「おーい、アヤ!」
教室の入り口のところで、コウキが手を振るのが見えた。