彩―IRODORI―
マイ
コウキと一緒にいるのが、なんだか面倒になってきて、あたしはコウキを避けるようになっていた。
ユウジのことは惹かれてるけど、たぶん、ユウジはコウキに遠慮してるんだと思う。
だから、みんなの前であたしと仲良くしようとはしない。
当番が同じだから、そのときにしゃべるぐらい。
チャコがからかって、
「コウキ君といい、土井君といい、イイ男にモテるねぇ、アヤは」
なんて言ってくれるけど、あたしからすれば、なんだか中途半端な関係だな、ってちょっと冷めた目で見てる。
コウキはあたしの彼氏で間違いないけど、コウキよりもユウジの方が彼氏っぽい感覚。
こんなの、チャコに説明してもわかってもらえるだろうか。
「チャコはどーなのよ? 好きな人、できたんでしょ?」
「んー、まだ様子見」
「誰よ?」
チャコは、言おうか言わないでおこうか迷っている風だった。
「…二組の、斎藤くん」
ユウジのことは惹かれてるけど、たぶん、ユウジはコウキに遠慮してるんだと思う。
だから、みんなの前であたしと仲良くしようとはしない。
当番が同じだから、そのときにしゃべるぐらい。
チャコがからかって、
「コウキ君といい、土井君といい、イイ男にモテるねぇ、アヤは」
なんて言ってくれるけど、あたしからすれば、なんだか中途半端な関係だな、ってちょっと冷めた目で見てる。
コウキはあたしの彼氏で間違いないけど、コウキよりもユウジの方が彼氏っぽい感覚。
こんなの、チャコに説明してもわかってもらえるだろうか。
「チャコはどーなのよ? 好きな人、できたんでしょ?」
「んー、まだ様子見」
「誰よ?」
チャコは、言おうか言わないでおこうか迷っている風だった。
「…二組の、斎藤くん」