【続】strawberry tea


耳にキーンと響く
ホイッスルの音。



―試合開始。





黄色い声援が、
またもや復活。




『きゃーっ!!蓮くぅ~ん♪』
『頑張ってぇ~!!』
『格好良い~っ!!』



…………おいおい。


他の男子が可哀想じゃないんですか!?(ただの嫉妬)




しかも"格好良い"って…
応援にもなってないし!!





『こら、冬嘉。
嫉妬してないで応援しろ』


柚が鋭く言った。




!?!?!?!?!



「なっに言ってんのっ!?」



し、嫉妬!?
あたしが…嫉妬してた?!




『はいはい、言い訳は後で聞くから。今は守谷君を応援でしょ!?』



"他の女子ばっかが応援してていい訳?"





柚の目が、あたしに語った。



…………っ。






それ、は…………





『ファイトー守谷君♪』
『頑張ってー!!』


んなっ!?



柚と麗華ちゃんが
蓮を応援し始めた。



応援しなきゃいけないの!?
恥ずかしいよぅ……



今まで蓮をキャーキャー言ってた女子が嫌いだったのに…


あたしもその仲間入り?




やだやだ!!
あたしのプライドが許さないっ!!


(※冬嘉は極度の負けず嫌いです)

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