【続】strawberry tea
第一、あたしが応援したところで蓮に聞こえる訳無いでしょ!?
こ~んなに可愛い女子が応援しちゃってさ。
蓮のことだけを。
しかも1人や2人じゃあ無い。
この体育館大量にいる……あたし以外の女子が………
蓮を応援してるんだよっ!?
それなのに、
何を応援しろっていうの!?
応援したって
聞こえる訳無いじゃん。
いくら聖徳太子だって、こんな数の人間の1人1人の言ってる事は聞き取れまい(例え変)
あたしの隣の1年らしき
女子達なんて…
絶叫しすぎて
もう声が枯れてるしさ。
あたしが応援しなくても
別にいいじゃん。
こんなに沢山の人が
応援してんだから。
いい気分でしょーね、
蓮はっっ!!
あームカツクっ!!
………その時。
ワアアアアアッッ!!!!
大きな、大きな歓声が
体育館に起こった。
な、ななな……何事!?
『キャー!!格好良いー!!』
『最高っ♪』
『ナイスシュート!!』
『蓮君うまぁい!!』
……………へ?
はへ?ほへっ!?
あたしはガバッとコートを見た(見てなかったのかよ)
……そこには。