【続】strawberry tea
とっても嬉しそうな顔で、めちゃくちゃ笑顔で、選手達とハイタッチしている蓮の姿があった。
グシャグシャッと髪の毛を
触られたりしている蓮。
……………え……
あたしは急いで
得点表を見た。
「……あ…」
1-Eに点が入ってる。
これって…………
『今入れたの蓮君でしょ!?』
『まっじヤバかった!!』
『見てよ!!あの笑顔!!可愛い~♪』
…………やっぱり……
蓮が、シュートしたんだ……
『入れた瞬間見た!?』
『見た見た!!』
『あたし感動して泣きそう!!』
…………嘘…………
あたし………
『それなのにさぁ~』
1年女子達が、
あたしを横目で
軽く睨んできた。
っ!?
『彼女のくせに応援しないなんてさ~』
『マジありえない』
…………えっ……
今………何…て……
1年女子達は耳打ちするように小声で言ったのだけれど、あたしには聞こえてしまった。
"彼女のくせに応援しないなんてさ~"
1年女子達は微かに口元に笑みを浮かべると、すぐにコートへ向き直って、再びキャーキャー言い始めた。
……あの子達…あたしにわざと聞こえるように……
"彼女のくせに"
"応援しないなんてさ~"
"マジありえない"
…………っ。