【続】strawberry tea
……何よ…
彼女は応援しなきゃ
いけない訳?
そんなの誰が決めたの?
いいじゃん……
あたしが応援しなくても、蓮はシュートしたんだから。
あたしの応援なんかより……
ここにいるあたし以外の女子の応援の方が……
ずっとずっと、
効果があるんじゃないの?
キュッキュッ
ダムダムダムッ……
バッシュと床がこすれる音。
ボールが床にはずむ音。
『蓮君うま~い!!』
『ボール守ってるよ!!』
…女子の声援。
でしょ?
蓮はあたしなんかが
応援しなくっても…
『海宝!!』
誰かの大きな声がした。
「っ、へ!?」
我に返るあたし。
『こっち!!』
声のする方を振り向くと……
「み、三宅先輩っ!?」
人ごみの中、あたしを呼ぶ
三宅先輩がいた。
先輩には、以前告白されて一時気まずくなったけど………
その後は、
友達として仲良くしている。
一緒にくだらない話をしたり。時には相談にのってくれたり。
たまにしか話せないけど、
とても良い人。
そんな先輩が、
何故来たんだろう??
『ちょっと来れるか?』
先輩が周りの声援に負けないように大声で言った。