【続】strawberry tea
あたしは柚と
麗華ちゃんを見た。
麗華ちゃんは
不思議そうな顔。
柚は……
口には出さないけど、行かない方が良いと思っているはず。
表情に書いてある。
蓮の試合だから…行くなって事だろう。
蓮を見るか、
先輩の所へ行くか。
「大丈夫ですよっ!!」
あたしは声を張って
先輩に言った。
だってさ。
蓮を応援しても
意味無いんだから。
他の女子が
応援してくれるじゃん。
だったらあたしの
役目はない。
彼女だからって
応援しなきゃいけないの?
そんな訳無いじゃん。
柚は目を大きく開いて
あたしを見た。
"いいの?"って目。
「ごめんね!行ってくる!」
そんな柚にお構いなしに、
あたしは先輩の元へ。
『マジでいいの?』
「はいっ、大丈夫ですよ!!」
先輩は驚いた顔。
『じゃあちょっとついて来て』
先輩は人ごみを掻き分け掻き分け、歩いていく。
あたしも遅れないように必死についていった。