【続】strawberry tea


『…照れんな、アホ』


そう言ってあたしを睨む蓮も、珍しく顔が赤くなっていて。



「ははっ♪」

思わず笑ってしまった。



いっつも俺様な蓮が
照れるのは珍しい。

だから凄~く、
可愛く思えてしまう。



何故あたしが笑っているのか分かったのか、蓮は不機嫌な様子であたしの頬をつねった。



「いひゃいっ!!」
『ニヤニヤすんな』


凄く凄く嬉しい。




だってだって!!

あ~んな大勢の女子の応援よりも、あたし1人の応援の方が良いって言われたんだよ!?




『本当に浮気してねぇよな?』

「っ、してないっ!!」




蓮は少し困った顔をしたけど、突然、あたしを引き寄せてきた。



「!?」



…近い!!
近いってばぁ!!



心臓のネジがまた抜けたかもしんないっ!!






『なら、良い。』



小さく小さく呟いて
あたしの頭を
グシャグシャッと撫でた。




…………っ。




「ごめ、んね」


試合、見なくて。




蓮がそう思っていたのに、
あたしは…………






『急に素直になってるし』



んなっ…!!




「いっつも素直だし!!」
『は?どこが』




言い争いしてるけど
抱き合ってるあたし達。



何だか思いが
通じてる気がして、
益々笑みがこみ上げてきた。


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