【続】strawberry tea
ガタンッ
蓮はロッカーのドアを開けた。
『いねぇ』
「良かったぁ…」
さすがに見られたら
マズいもんね…
「蓮、次の試合何時?」
只今約1時。
「次はC組と
1時10分からだけど。」
……………。
「『遅れるっ!!』」
あたしと蓮の慌てた声が
重なった。
ひゃーっ!!
マズい、コレ!!!!
『もう行かねぇと』
蓮が急いで、ペットボトルに入った水を一口飲んだ。
「時間ヤバいよっ!!」
すると、蓮は肩にかけていたタオルをあたしに投げた。
「っへ!?」
『今度は絶対見てろよ』
蓮は絶対、を強調し
歩き出した。
……っ、
「分かってますっ!!」
あんな嬉しい事を言われて、応援しない訳がない。
あたしは満面の笑みを
蓮に見せた。
すると、蓮は微かに微笑んで、足を止めた。
『…分かりゃあ良い』
そう言うと、蓮は……
「っへ!?」
グイッッ