【続】strawberry tea


『守谷君が酔っ払ってしまったので、K駅の近くの"頼"っていう居酒屋に来て下さいっ』


プチッ

ツーツーツー……




………は?

い、今何とおっしゃいました?


……居酒屋?


居酒屋だとぅ!?





あたしはスウェットから適当に洋服を着替え、お母さんに声をかけて素早く家を飛び出した。


…今、居酒屋って!?




「あんたら高校1年だろっ!?」


あたしは自転車に乗り、K駅へと向かった。






――

「頼…頼…」


K駅に到着。



キョロキョロと辺りを
見回すと……


「あった!!」



そこは良い雰囲気のお店だった。



な、生意気な!!



あたしは急いで自転車を降り、店へ入った。





『何名様ですか?』

綺麗な女の人が問いかけてきた。



「ちょっと中に居る人と会いたいんですが…
打ち上げしてる人達いますか?」

『あぁ、高校生の?』



高校生と分かって酒出してんの!?何つー店じゃっ!!




あたしが呆然としていると、女の人が案内してくれた。




座敷に居るらしく、
襖の前に並ぶ靴はかなりある。


『こちらですね』




女の人がゆっくりと
襖を開けた。


すると………


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