【続】strawberry tea


『あ、海宝先輩っ』

キラキラ目を輝かせた麗華ちゃんが居た。




『蓮君連れて帰ってもらえませんか!?』

……………。



蓮は、麗華ちゃんの隣に居た。

何か飲んでいる……



いや、何かじゃ無い!!







「……蓮!!」

あたしは蓮が持つグラスをひったくった。



すると、蓮はやっとあたしに気付いたかのように、目を少し丸くした。


……顔が赤い。
これは大分……




『冬嘉?
どーしたの?♪』

できあがってるー!!!





『あら!?』

突然、あたしの隣に居た女の人が声をあげた。




『お酒!?』

女の人は慌てたようにグラスを持ち上げた。



……そして…







『慶喜(よしき)っ!!』


綺麗な顔を怒った顔にして、
そう叫んだ。




女の人の目線の先には……体をビクッとさせた男。



男は恐る恐る、
ゆっくりと振り返った。


< 48 / 126 >

この作品をシェア

pagetop