【続】strawberry tea
『あ、海宝先輩っ』
キラキラ目を輝かせた麗華ちゃんが居た。
『蓮君連れて帰ってもらえませんか!?』
……………。
蓮は、麗華ちゃんの隣に居た。
何か飲んでいる……
いや、何かじゃ無い!!
「……蓮!!」
あたしは蓮が持つグラスをひったくった。
すると、蓮はやっとあたしに気付いたかのように、目を少し丸くした。
……顔が赤い。
これは大分……
『冬嘉?
どーしたの?♪』
できあがってるー!!!
『あら!?』
突然、あたしの隣に居た女の人が声をあげた。
『お酒!?』
女の人は慌てたようにグラスを持ち上げた。
……そして…
『慶喜(よしき)っ!!』
綺麗な顔を怒った顔にして、
そう叫んだ。
女の人の目線の先には……体をビクッとさせた男。
男は恐る恐る、
ゆっくりと振り返った。