【続】strawberry tea
俺はマイペースに、注文を頼む時に押す、テーブルの上に取り付けられたボタンを押した。
『何してんだよ!?』
亮が信じられないって目で見てくる。
俺はニヤリと笑みを浮かべてみせて、
「追加注文?」
(勿論、亮の奢り)
俺の言葉に、予想通りの反応の亮。
『てめぇ、俺の金でよくも!!』
「金なんて減るもんじゃねぇだろ?」
(十分減りますが)
『だからシノって誰なのっ!?』
ギャンギャン騒ぐ亮と冬嘉(お前もな)に向かって、冷たい目線の客と店員。
そこへ店員登場。
『ご注文は?』
絶対、内心、うるさい俺達にキレてるはずなのに超営業スマイルの店員(男)。
気が弱ぇ奴。
俺はそう思いながらも、冬嘉と一緒にデザートを注文した。
(…冬嘉はちゃっかり者だった)