【続】strawberry tea
『おはよー』
家を出たら、目の前に亮が居た。
「何でこんな朝早くからなの!?」
ただいま、8時。
『美容院、9時から始まるから』
「午後からでも良いじゃん!?」
あたしは、歩き出す亮に向かって言った。
『今じゃなきゃダメだから』
亮はニコッと笑ってあたしを見た。
………?
あたし達は駅に行って、電車に乗る。
電車に揺られる事、約20分。
電車から降りて、駅から歩く。
あたしの住んでる所は結構都心。
その都心から、更に都心になってゆく街並み。
セレブそうな綺麗なおばさん達が、上品に歩いている。
ビルがたくさん立って、街全体がお洒落な雰囲気。
ここらへんは来た事は無いなぁ~…
あたしは亮の後につきながら、街を観察して歩いていた。
…と、その時。
『着いたよ』
亮が前方を指差し、あたしを見た。
「えっ!?」
な、何コレ!?
あたしのまん丸に見開いた目に映るのは…超綺麗な美容院。