【続】strawberry tea
はぁ~あ……
あたしは溜め息をつきながら、店内を見渡した。
蓮の事を知ってたつもりだった。
だけど、あたしは何も知らなかったのかなぁ…?
蓮のお母さんに彼女です、って挨拶した方が良いのかな?
もう分かんないや…
『あ、来た来た♪』
亮は嬉しそうな声で言った。
悠長な奴…(怒)
あたしは横目で亮を睨みつけた。
しかし、相変わらずニヤニヤする亮。
何なの!?
うざいっ!!
(言葉使い、悪)
イライラと待っていると……
『……は…?』
背後から、声。
戸惑ったような声に顔を上げた。
………はぁ?
って………
「ええぇっ!?!?」
客がまだ居ない店内に響くあたしの声。
あたしは、自分の目の前にある大きな鏡から、目が離せなかった。
『……何で、居んだよ…?』
鏡に映る、あたしの背後の人。
鏡越しに見つめ合う目は、2人ともまん丸だった。
「れ…蓮っ!?!?」
あたしの後ろに居たのは…
紛れもない。
……蓮だった。