【続】strawberry tea


はぁ~あ……


あたしは溜め息をつきながら、店内を見渡した。





蓮の事を知ってたつもりだった。

だけど、あたしは何も知らなかったのかなぁ…?



蓮のお母さんに彼女です、って挨拶した方が良いのかな?


もう分かんないや…







『あ、来た来た♪』


亮は嬉しそうな声で言った。



悠長な奴…(怒)




あたしは横目で亮を睨みつけた。


しかし、相変わらずニヤニヤする亮。




何なの!?
うざいっ!!
(言葉使い、悪)




イライラと待っていると……












『……は…?』


背後から、声。



戸惑ったような声に顔を上げた。






………はぁ?

って………



「ええぇっ!?!?」





客がまだ居ない店内に響くあたしの声。




あたしは、自分の目の前にある大きな鏡から、目が離せなかった。










『……何で、居んだよ…?』




鏡に映る、あたしの背後の人。


鏡越しに見つめ合う目は、2人ともまん丸だった。










「れ…蓮っ!?!?」




あたしの後ろに居たのは…


紛れもない。






……蓮だった。





< 83 / 126 >

この作品をシェア

pagetop