契約結婚はつたない恋の約束⁉︎

神宮寺の舌と指で胎内(なか)を掻き回されることによって、自分自身の奥底に、確かに存在していたにもかかわらず、これまで知らなかったなにか(・・・)がじわじわと迫り上がってくる。

どのくらい、時間が経ったのだろう。

ものすごく永い時間だったかもしれないし、もしかしたら思ったよりずっと短い刹那(せつな)だったかもしれない。

迫り上がってくるものが、どんどん強くなっていく。抗っても抗っても、渦に巻かれるように翻弄されてゆく。

そして、ついには押し流されるようにして……

……あか…ん……もう…どうする…ことも……
でき…ひ…ん……っ……!


栞は……弾けた。

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