Re:キミコイ
「麻白~!お隣さんがご挨拶に
来てくれたわよ~!
出てきなさい~!」
英語の宿題の最後の問題が
終わったあとだったので、
1つ返事で快く承諾し、1階に降りた。
玄関を見渡すと、ロングヘアの
綺麗な女性がいた。
「こんにちは、隣に越してきた早川です。」
「こんにちは、葉山麻白です。
これからどうぞよろしくお願いします。」
「あらっ、しっかりした子ね。
うちにも息子がいるんだけど、
まだまだ子供でね…。」
と苦笑している早川さん。
「そういえば、麻白ちゃんは、
来年から高校生だっけ?」
「はい、近くの高校に通うつもりです。」
「あら、そこってK高かしら?」
「はい、そうですけど…」
「うちの息子もそうなのよ~、
仲良くしてやってね。」
「はいっ!」
優しく微笑む姿は
理想のお母さんの象徴のよう。
ただ私の胸は今にも張り裂けそうだった。
頭から消そうと精一杯で、
堪えようと一生懸命だ──…。
君なんか頭から消えちゃえばいい。
“早川だなんて名字聞きたくなかった”
来てくれたわよ~!
出てきなさい~!」
英語の宿題の最後の問題が
終わったあとだったので、
1つ返事で快く承諾し、1階に降りた。
玄関を見渡すと、ロングヘアの
綺麗な女性がいた。
「こんにちは、隣に越してきた早川です。」
「こんにちは、葉山麻白です。
これからどうぞよろしくお願いします。」
「あらっ、しっかりした子ね。
うちにも息子がいるんだけど、
まだまだ子供でね…。」
と苦笑している早川さん。
「そういえば、麻白ちゃんは、
来年から高校生だっけ?」
「はい、近くの高校に通うつもりです。」
「あら、そこってK高かしら?」
「はい、そうですけど…」
「うちの息子もそうなのよ~、
仲良くしてやってね。」
「はいっ!」
優しく微笑む姿は
理想のお母さんの象徴のよう。
ただ私の胸は今にも張り裂けそうだった。
頭から消そうと精一杯で、
堪えようと一生懸命だ──…。
君なんか頭から消えちゃえばいい。
“早川だなんて名字聞きたくなかった”