Re:キミコイ
お隣さんが引っ越してきてから
2か月が経って、あっという間に桜の季節。


家にいても暇だし、
お気に入りのパンプスを履いて、
外でも散歩しよう。


はらはらと散る桜の花びら。
それは澄んだ川に舞い落ち、
川を桃色に染める。


年前と何ら変わりのない川のほとり。
君との思い出の場所。


私たちの全てはここから始まって、
ここで終わったよね。


桜の季節、君と交わした言葉が
ふと頭をよぎる。


「ねぇ麻白、桜って白とピンク
どっちが多いんだろう?」


「んー、私はピンクだと思う。」


「そう?俺は白だと思うなぁ。」


そんな記憶に浸っていたら、
なにか心がおかしくなりそうで、
立ち上がって家に帰った。
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