壊れそうなほど胸が苦しくて
<お酒ならナガセに負けない(*^-^*)>
サクラが勝ち誇ったような顔を向ける。
「うるせーな。
調子に乗って飲み過ぎるなよ。」
ナガセがその頭をポンと叩いたところで店員がビールを3つ持ってきた。
<じゃあ乾杯の音頭をサクラ様、
よろしくお願いします。>
<(゚Д゚)!?>
「当たり前だろ。打ち上げを言い出したのはお前なんだから。」
『・・・・・』
サクラはビールを持って立ち上がると、
腰に手を添える。
銭湯上がりにコーヒー牛乳を飲むおっさんのようなポーズを取った。
<そこまで本格的にやらなくてもいいよ!>
俺のメッセージも見ず、
ビールを持った手を真っ直ぐ伸ばす。
『カンパーイ!!』
口パクでこの4文字を言うと、
3つのジョッキが重なった。