壊れそうなほど胸が苦しくて
「うっ・・・・・あれ?」
雑炊の良い匂いにつられたのか、
ナガセが目を覚ました。
「おはよう。雑炊食うか?」
「ありがとうございます。頂きます。」
『・・・・・・』
「ちげーよ。店員がビールの中に睡眠薬入れたんだよ。」
ナガセが起きたことによって、サクラは再び3人のトークルームにメッセージを送る。
<ナガセが寝てる間に、
虎さん家族の話いっぱい聞いたよー!
奥様の実家に初めて挨拶へ行った時の話超泣けた(T^T)>
「虎さんは男の中の男だろ?」
「やめてくれ恥ずかしい。」
ナガセに雑炊を入れた小皿を渡す。