壊れそうなほど胸が苦しくて


ナガセと共に最初に名前が挙がるほど、

石神工業の一件で成果を上げたサクラは田中課長の信頼を勝ち取っていた。


「良いと思います。あの2人なら加藤ちゃんが抜ける穴もカバーできますよ。」


「じゃあ虎ちゃんも・・・。」


「いや、もう俺はお役御免です。」


「え、いいの?」


「ナガセには俺の全てを教えました。
あいつなら、サクラのフォローしながらでも十分やっていけますよ。」


「・・・・分かった。
じゃああの2人だけに任せるか。」




田中課長へ言ったのは本心だけど、

仕事以外の事を考えてもあんまり俺が傍にいるとお邪魔になるだろう。


ナガセ・・・・頑張れよ!












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