壊れそうなほど胸が苦しくて
「おはようございます!」
「おはよう虎。」
「おはようございます。」
会社の駐車場へ着くと、
“ツーリング兼場所取り部隊”
のバイク軍団が既に集まっていた。
更に車のカーナビに目的地の住所を入力していた所で、サイドミラー越しにこちらへやって来るサクラの姿を捉える。
車から降りて手を振った。
<おはようございます(*^O^*)>
<おはよう。サクラは後ろの席にどうぞ。>
『!!!!!!!』
今日の為に久し振りに洗車したMyカーの後部座席を開けて、サクラを乗せようとしたのに、
華麗にスルーされ、彼女はバイク軍団の元に走って行った。