壊れそうなほど胸が苦しくて



下手に緊張しないように直前までプレゼンを任せる事を伝えていなかったけど、

何でもそつなくこなすナガセなら大丈夫だろう。


この男が凄いのは、
サクラに対してもだった。


何故かナガセは、サクラが何を言いたいのか、大体その表情で読み取る事が出来ていた。


うちの職場で唯一、ほとんど“会話”を使ってサクラとコミュニケーションを取る男。



『ナガセは私を普通だと思って接してくれる!』

とサクラは喜んでいるが、

「文字を打つのが面倒くさいだけだバカ」
と本人は言っている・・。



因みにサクラも、
<長瀬の方がカッコいいよー!>

と言いながらも、俺と一緒に彼の事はナガセと呼んでくれている。




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