壊れそうなほど胸が苦しくて
――――――
「それでは皆さんお待ちかね、
ビンゴゲームを始めまーす!」
記念撮影やケーキ入刀、
司会の男女の進行と共に進んだ二次会も中盤に差し掛かり、定番のビンゴが始まる。
俺にとっては最も縁の無いゲームだった。
学生時代の友人、職場の先輩、同期、後輩。
今まで数多くの結婚式二次会でビンゴをやってきたが、1回も、何も当たったことが無い。
果たして俺の連敗記録はいつまで続くのか・・。
読み上げられる数字と自分に配られた紙を見比べながら穴を開けていくが、
どうせ当たらないから俺の頭の中は完全にビンゴから離れていた。