壊れそうなほど胸が苦しくて
「ありがとうございました。」
大会議室の前に着くと、中から取引先の人達が出てくるところだった。
ちょうど打ち合わせが終わったらしい。
俺もその人達に挨拶をすると、ナガセがきょとんとした表情で俺を見てきた。
「どうしたんですか?」
「・・・・とりあえず座らしてくれ。」
若干息切れしていた呼吸を整えようと、
会議室の中に入った。
「サクラから報告受けた。」
「やっと言いましたか。虎さんに隠し事してるみたいで気持ち悪かったんですよ。」
「俺はずっとお前達が付き合ってると思ってた。」
「・・・・思い込みが激しいですね。」
「なんで・・・・・なんでサクラに自分の想いを伝えなかったんだよ!?」
「・・・・・・・。
何の話かさっぱり分かりませんね。
良かったじゃないですか。結婚して幸せになりたいってずっと言ってたんだから。」